
10年の海外生活を経て日本語がボロボロになった。話すことは出来るけれど書くことは難しい。
思考と生活を行ったり来たりしながら、動かない体を引きずるように果たして何文字まで書くことができるのか。
タイ、スペイン、アメリカ、中国、イタリア、日本、あらゆる世界をとびまわり活躍する奇才の演劇作家篠田千明が日本に戻り3年目の今、「日本語を書く」ということに向き合う。言葉のリハビリエッセイ。視点視マガジン連載全5話終了。
この連載は、私が長い文章を書けるようになるまで、無理せずゆっくりリハビリをしていく。元通りにする、というより書くことを改めて確かめていこうと思う。